~行為がエスカレートしていった事例~
作業手順が遅い従業員を先輩従業員が暴言を吐くなどが
頻繁にありました。
最初は、作業手順などを丁寧に教えていましたが、なかなか
作業を覚えない後輩従業員に対して、
「お前は本当にばかだ。早く辞めろ」などの暴言をするように
なっていきました。
それを見ていた同じ職場の同僚は、上司に相談していましたが、
先輩従業員が指導の一貫として行っている行為と見ており、
特に対応をしていませんでした。
しかし、先輩従業員の行為は次第にエスカレートし、暴言が
連日続き、後輩従業員の作業着や備品を蹴飛ばすなどの
行為も見られたことから、同じ職場の同僚は心配になり、
第三者として相談窓口に通報を行いました。
相談を受けた相談窓口の担当者は、総務部長と相談し、
相談窓口担当者と総務部長で後輩従業員本人(被害者)と
同じ職場の4~5名に事実確認を行いました。
事実確認を行った結果、1年以上にわたる暴言がなされて
いたことがわかり、すぐに先輩従業員(行為者)を
自宅待機(処分確定ではないので、有給休暇扱い)とし、
総務部長が先輩従業員(行為者)との面談を重ねました。
第三者から通報を受けてから1ヶ月程度の間に事実確認を
行うとともに、就業規則に基づき、総務部長が指名した
懲戒委員会メンバーで処分の検討を行いました。
結果、先輩従業員(行為者)と看過していた上司への
懲戒処分ならびに先輩従業員(行為者)を別の支店に
異動させました。
再発防止策として、従業員全員に対してパワハラへの理解を
深めるための研修を行いました。
厚生労働省~あかるい職場応援団~