面接担当者は面接に対して次のような姿勢で臨むことが求められます。

①応募者の基本的人権を尊重する姿勢

「就職」というものは、一人の人間の人生を左右しかねない重大な決定に

かかわるものです。

そのため、面接担当者は、人権や差別問題に対する見識をもった上で、

応募者を一人の人間として尊重し、その基本的人権を尊重する立場に

立って思いやりのある姿勢で臨み、応募者の人権や人格を傷つけるおそれ

のある質問や態度をとらないようにしましょう。

また、仮に職務上必要なストレス耐性を評価するなどの意図がある場合で

あっても、面接担当者が過度に威圧的な態度をとり、応募者の人権や

人格を損なうようなものとならないように十分留意しましょう。

②応募者の潜在的な可能性を見いだす姿勢

応募者の適性・能力を評価するに当たって、能力を表面的に判断せず、

潜在的な適性や長所、採用後の教育・訓練による可能性も積極的に

見出す姿勢をもって臨みましょう。

③複数の面接担当者による対応

面接担当者は、複数のほうが多面的な評価ができ、それらを総合する

ことによって個人的な主観を排した、より客観的な評価を行うことが

できます。

その場合、全員で『公正な採用選考』の考え方に基づいた対応が

できるよう、意思統一を図っておきましょう。

ただし、あまり面接担当者が多すぎると、それだけで応募者が圧迫を

受けて実力を発揮できず、的確な評価ができなくなる場合もあるので

注意しましょう。

~厚生労働省資料より~

アーカイブ