気配りしてますか -上司・同僚の方へ-

 長時間の残業や深夜業務など過重な負荷が続くと、

睡眠時間の減少に結びつき、脳・心臓疾患発症のリスクが高まります。

また業務による心理的負荷によってうつ病やうつ状態が生じることもあります。

一方で、メンタルヘルス不調が原因で業務遂行能力が低下した結果、

長時間の残業が起こっている場合もあります。

いずれにしても過重労働とメンタルヘルス不調を始めとした健康障害は

密接な関連があると言えるでしょう。

 長時間労働者への医師による面接指導は、疲労の蓄積や

メンタルヘルス不調を早めに発見してもらう貴重な機会です。

部下や同僚に残業時間を過小申告させないようにしたり、

忙しいからと面倒くさがっているときには面接を避けずに、

積極的に受けさせるようにしましょう。

また過重労働が常態化している部署の管理監督者は、

部下に医師による面接指導を受けさせるのはもちろんですが、

中長期的に根本的な解決に取り組むことも重要です。

 仕事の分担を見直したり、仕事を効率化したり、

派遣社員やOBを雇用して人を増やしたり、

新人を育てるなどの対策に地道に取り組んで、

少しずつでも良い方向に向かっていることが見えれば、

同じ残業時間でも疲労の感じ方は変わってきます。

またノー残業デーなどを設けることも有効です。

厚生労働省 
働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト 〜心の健康確保と自殺や過労死などの予防〜より

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