厚生労働省
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精神障害に限らず、病気を治す期間は主に2つに分かれます。
前半が療養に専念する期間、後半が復帰に備える期間=リハビリの期間、となります。
たとえば重症の捻挫を想像してみましょう。
前半は痛くて動けませんので固定・安静、腫れと痛みがひいたら
後半は固定して硬くなった関節を動かし可動範囲を広げ、元の生活が可能となります。
つまりリハビリ期間に入るには、日常生活を送る上で症状による支障が
ほとんどなくなっている状態が必要となります。
うつ病を例にしますと、憂うつな気分である、不安や緊張でビクビクする、
嫌なことばかり考えて眠れない、など苦痛な症状がほぼ改善している状態
ということになります。
自覚症状が強く苦痛が大きい時期は、まだ療養に専念する期間と考えましょう。
自分がどの期間にあるのか、主治医にも相談するとよいでしょう。
リハビリ期間の過ごし方として重要な点は主に3つあり、
ⅰ.睡眠・食事のリズムの確立、ⅱ.就業を想定した日中活動、およびⅲ.これらの継続性、
ということになります。
ⅰ.適切な睡眠および食事のリズムですが、久々の就労というストレスの海に
飛び込んで泳ぎ続けることになります。そこに必要な体力の維持のための基本中の基本です。
ⅱ.就業を想定した日中活動ですが、最近はリワークプログラムなどを設置した病院もありますが、
ひとりでも行うことも可能です。
しかし自分の意志が必要になります。
たとえば毎朝図書館に通っての作業です。
そこでの過ごし方も段階的に作業レベルを上げていくことも工夫次第。
たとえば、新聞のある部分を読むこと。
それが問題なく出来るようになれば、
その部分をノートに書き写す→写すだけでなく要点をまとめる→まとめるだけでなく私見を述べる。
少しずつステップアップが出来るのです。
また特に都市部では独特な緊迫感のある通勤時間帯のラッシュを体験しておくことも役立ちます。
通勤訓練などとも呼ばれていますが、この準備なしに復帰して消耗してしまう方も珍しくありません。
ⅲ.継続性ですが、仕事は1週間後も1か月後も1年後も続きます。
ある程度の期間続けて出来ていることも、復帰の準備としてたいへん重要な要素となるでしょう。
ただ、長距離走ですので、短距離走のようなスピードは不要です。
会社によっては、「試し出勤制度」などが設けられている場合があります。
基本的には上記のようなリハビリの期間を経過し、業務遂行の準備が整っている上で行うものです。
その運用は会社によって異なりますので、上司や人事労務、産業保健スタッフなどにお尋ねください。
上手に利用することにより円滑な職場復帰が期待できます。


