適性検査は、「職業適性検査」「職業興味検査」「性格検査」などがあり、
新規学卒者等の進路指導や心理相談などに用いられますが、求人企業の
採用選考においても、応募者が求人職種の職務に対してどの程度適性が
あるかを判断する際の参考として用いられることがあります。
しかしながら、これらの検査は、その実施・判定・活用に専門的な知識と
経験が必要であることや、回答のコツを知っていると応募者が回答内容を
調整できてしまう場合があることなどを十分認識する必要があり、目的に
応じて適切な種類の検査を選んだうえで専門的な知識と経験をもった人に
よって用いられる必要があります。
このような中で、近年、業者が実施するマークシートテストが活用されることが
多くなっているようですが、その内容は、言語・計数・一般常識(社会・理科・
時事経済・英語)・性格の分野等から成る、基礎的な学力試験と適性検査を
あわせた性格のものが多いようです。
これらの検査はいずれの検査であっても、「得られる結果は、応募者の適性の
ある一面を把握するものに過ぎず、応募者の適性を完全につかむことはできない」
という限界を十分認識した上で、応募者の適性・能力の判断に当たって、
結果を絶対視したりうのみにしないようにする必要があります。
~厚生労働省資料より~